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安いだけではないチリワインの魅力
チリといわれてパッと思い浮かぶのがイースター島のモアイ像とワイン。
ではチリワインといえば「安い」「気軽」「飲みやすい」という答えが返ってきそうです。
確かにチリワインは安いです。
しかし安いからといって品質が悪いわけではありません。
チリワインの安さには理由があるのです。
そしてチリワインが美味しい理由も。
本日はチリワインの魅力について言及します。
そして高級チリワインをご紹介することで安いだけではないチリワインの底力を知っていただけます。
ワイン選びの準備としての知識と情報にお役立てください。
チリワインの特徴
チリの特徴は、南米の縦に細長い国であるということです。
それ故、さまざまな気候に恵まれ、日照時間も長く、豊かなぶどうを作ることができる国なのです。
チリワインは、チリ特有の風土により、ぶどう品種の特徴をつかむにはもってこいのワインでもあります。
これからワインの勉強をしようとしている方には、チリから始めてみるのも一興かと。
そんなチリワインですが、まずは歴史とチリワインの主要ぶどう品種からお伝えいたします。
・チリワインの歴史
チリのぶどう栽培自体は16世紀ごろですが、チリワインの歴史はフィロキセラという害虫から始まったといえます。
19世紀末、世界ではフィロキセラが猛威をふるい、ぶどうの被害が甚大でした。
その中でフィロキセラの被害を受けなかった国。
それがチリです。
そのため、ぶどうの樹々が代々受け継がれ、現存している貴重な国です。
このぶどうの育成に適した国であるチリに目をつけたフランスなどの醸造家は、こぞってチリでワインの製造をおこなうようになります。
旧世界のワイン技術と環境に恵まれたチリワインは、世界でも有数なワイン王国となるのです。
・チリワインの特徴と主要ぶどう品種
チリワインの特徴は、ぶどうの育成に恵まれた風土からぶどう品種本来の風味に加え、味とバランスがよいのが特徴です。
ここでは、主要なぶどう品種の特徴を簡単にお伝えいたします。
・カベルネ・ソーヴィニヨン
チリのカベルネ・ソーヴィニヨンは、通称「チリカベ」といわれているほど、味のふくよかさやバランスがよく愛好家が多い品種です。
チリの赤ワインの大部分がカベルネ・ソーヴィニヨンです。
ミントやハーブのような香りとカシスやブラックベリーなど熟した果実のような風味が特徴です。
・カルメネール
チリを代表するぶどう品種で、昔はメルローと間違われていたぶどうです。
ボルドー原産であるカルメネールですが、チリで栽培されているのがほとんど。
強いタンニンと酸味・プラムなどの熟した果実味が特徴です。
見た目も濃く、香りもコーヒーやビターチョコレートなどもほのかに感じられるほどパワフルな品種です。
・シラー
フランス・ローヌやオーストラリアで有名な品種ですが、チリも生産されています。
力強いぶどう品種から繊細なぶどう品種まで、各種取り扱っている万能な国であるチリ。
シラーの特徴は、スパイシーでパワフルが第一印象です。
そして後からくる少しの甘さが特徴的なシラーの香りは、黒胡椒やダークチェリーなどの黒果実系、時にダークチョコレートなどに例えられます。
・パイス
一昔前は、スペインで主要なぶどうでした。
パイスの意味は国という意味です。
初めてスペインに持ち込まれたぶどう品種であり、ディリーワインなどで使われる親しみやすい品種。
チェリーのような香りとタンニンが穏やかで飲みやすいワインです。
栽培面積は減少傾向にありますが、スペインを代表的なぶどう品種で、近年ではパイスを使用した高級ワインも造られています。
・ソーヴィニヨン・ブラン
主に冷涼な地域で造られるぶどう品種ですが、暖かい気候であるチリで栽培されると少し違った表情をみせます。
香りはハーブや柑橘系、特にチリのソーヴィニヨン・ブランはパッションフルーツなどの南国の果実を思わせる香りが特徴。
キリッとした酸味とスッキリ感のある風味で世界にファンが多い人気ぶどう品種です。
特にレイダ・ヴァレーは、ソーヴィニヨン・ブランの銘醸地として有名です。
・チリワインが安いわけ
フランスやイタリアのワインに比べて、チリワインは圧倒的に価格が安いです。
低品質だから?
低ブランドだから?
一般的に、そのように考えてしまうでしょう。
しかし、チリワインは前述のように
- ワインに適した優れた土地であり高品質のぶどうが収穫できる
- 著名な醸造家がワインでワイナリーを設置し、ワイン造りの技術が高い
という優れたワイン産地です。
ではチリワインは、なぜ低単価で販売されているのでしょう。
それには以下の理由が挙げられます。
- 2019年に関税が廃止されている
- 他の国よりも収穫量が多い
- 人件費などのラーニングコストが他国と比べ安い
チリワインは低品質だからという理由では決してないことがお分かりでしょうか。
スーパーでもコンビニでも、チリワインはよく見かける人気者です。
低単価でも安心して美味いチリワインですが、高級ワインも飲んでみませんか。
高品質であるチリワインであるからこそ、高級チリワインにも違った味わいがあるのです。
間違いのない有名・至高のプレミアムチリワイン
ワインもそうですが、一般的に価格の高い方が美味いです。
しかし価格が高いからといって、必ずしも全て美味いわけではありません。
価格の高いワインの方が、ハズレに当たる確率が低いのです。
ハズレに当たらない方法は、そのワインの情報を知っているかどうかにかかってきます。
ここでは、ハズレなしの間違いなく美味いワインをご紹介したします。
・パイス・サルヴァヘ・レッド マウレ・ヴァレー
【エノテカ公式直営】赤ワイン 2021年 パイス・サルヴァヘ・レッド マウレ・ヴァレー チリ マウレ・ヴァレー 750ml ワイン
リンクブション・ファミリー・ワインズが古代品種であるパイスで造ったワイン。軽快かつジューシーな味わい!
・スペシャル・キュヴェ・ソーヴィニヨン・ブラン
【エノテカ公式直営】白ワイン 2023年 モンテス・アルファ・スペシャル・キュヴェ・ソーヴィニヨン・ブラン / モンテス S.A. チリ レイダ・ヴァレー 750mlリンク極上のソーヴィニヨン・ブランが楽しめる。まさに天使のワインの名に相応しい豊かな果実味と長い余韻。
・コルディエラ・カリニャン
【エノテカ公式直営】赤ワイン 2018年 コルディエラ・カリニャン・ヴィーニョ / ミゲル・トーレス・チリ チリ マウレ・ヴァレー 750ml ワインリンクスペインの名門ミゲルトーレスがチリで手がけた逸品。カリニャンだからこそ味わえる柔らかな風味と凝縮された果実味と仄かなスパイシー感。
・クロ・デ・ファ
島耕作限定シリーズ 会長・島耕作 ラベルワイン(クロ・デ・ファ)赤ワイン 750mlリンクムートンやオーパスワンを手がけた有名な醸造家パスカル・マーティ氏の至極の逸品。ラベルは島耕作バージョンも有り。会長の名に相応しいプレミアムワイン。
・エスクード・ロホ・バロネサ・ピー
【エノテカ公式直営】赤ワイン 2020年 エスクード・ロホ・バロネサ・ピー / バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド・マイポ・チリ チリ マイポ・ヴァレー 750mlリンクシャトー・ムートン・ロスチャイルドのチリワイン。複雑で重厚感のある味わいと長く続く余韻。上品で華やかなワインでありボルドースタイルを楽しめる。
まとめ:迷ったときは有名ワイナリーか品種で選ぶ
チリワインについて、歴史や品質、安い理由をお伝えしました。
ワイン選びは、知識があるとよりスムーズに選ぶことができます。
とはいえ、いざワインを選ぶとなると難しいものです。
例えば、冷蔵庫を選ぶ時はどんな選び方をするでしょう。
判断に迷ったら、有名メーカーで機能が備わっているもを選ぶという手段を取る方も多いでしょう。
ワイン選びも同じで、有名ワイナリーのぶどう品種で選ぶと間違いが少なくなります。
ミゲルトーレスチリのカベルネ・ソーヴィニヨン。
コンチャイトロのシャルドネなど。
安くて美味いチリワインですが、高級なチリワインは益々美味さが増します。
判断に迷ったら有名ワイナリーのぶどう品種で、自分好みのワインを選んでみてはいかがでしょうか。
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