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隠れ戦国武将を推してみたい！
歴史好きには、誰もが知っている人気武将よりも誰もが知らない戦国武将を見つけたい
という欲望があります。
今回の戦国武将は、「虎将」と呼ばれた最上義光です。
そして
あくまで個人的な見解ですが
「最上義光は、どこか室井慎次に似ている」
というテーマで、最上義光をご紹介しようと思います。
最上義光は、東北の戦国武将ですが伊達政宗の影に隠れ、イマイチ人気が出ない武将でもあります。
ただ最近は、徐々に見直されている武将でもあります。
最上義光は、伊達政宗だけでなく、様々な要素で評価や評判がイマイチな人物です。
そのイマイチな理由について、私見を述べようと思います。
戦国武将の推しを見つけたい方や戦国武将を知ってゲームを楽しみたい方へ
ぜひ最上義光という戦国武将を推薦したいと思います。
この記事で、誰も知らない戦国武将の1人である最上義光に少し興味が湧いていただければ幸いです。
まるで室井慎次のような最上義光（もがみよしあき）
踊る大捜査線で取り分け異彩を放っている室井慎次。
世間の評判となり、スピンオフ映画まで出来上がるほどのキャラクターへと昇華しました。
主人公・青島俊作との対比
現場と官僚との対比
警察内部の権力構想と数々の事件が相まったエンターテイメントドラマで人気を博しました。
室井慎次は、官僚でありながら現場へのリスペクトもある人物として描かれています。
そんな室井慎次に似ている戦国武将が最上義光です。
多分に個人的イメージである事はご容赦ください。
最上義光と書いて（もがみよしあき）と読みます。
最上義光は、世間的に評価・評判はイマイチの人物です。
なぜ彼はイメージが悪いのか。
ここでは
最上義光とは、どのような人物なのか
最上義光は、なぜ評判・評価がイマイチなのか
を深掘りしていこうと思います。
イメージが悪い最上義光とは？
最上義光と聞いてピンとくる方は、相当な歴史通・戦国通です。
前述通り彼はイマイチ評判・評価が良くない人物です。
評判・評価が良くないことから戦国武将としてはイマイチとされています。
非常に惜しい戦国武将とも言えるでしょう。
イマイチな原因を何点か挙げると
- 伊達政宗が近くにいたから
- 駒姫事件で立場の弱い武将として認識されたから
- 徳川家康がエコ贔屓したと思われてるから
本人がいたら非常に不本意極まる理由ではないでしょうか。
次に各理由について私見を述べようと思います。
伊達政宗が近くにいたから
最上義光は伊達政宗の母親の兄にあたる人物です。
つまり最上義光と伊達政宗は叔父・甥の関係です。
そもそも最上家は羽州探題を任せられるほどの名家でした。
しかし戦国期には、伊達家に服属する形で家を保っているほど落ち目になったのです。
そんな中、最上義光は家督を継ぎ最上家を再興していきます。
策をめぐらし相手を陥れることも厭わず行動に移しました。
そのイメージから伊達家も妹を介して陰で操ろうとしたとされています。
実際は分かりません。
義光の妹は義姫（よしひめ）。
伊達政宗を廃嫡し、政宗の弟に家督を継がせようとした人物として有名です。
そして東北で英雄といえば伊達政宗です。
必然的に伊達政宗を主人公にしたドラマや映画あるいは小説が多く、敵役として最上義光となります。
権謀術数に長け、ずる賢い人物として描かれ評判も悪いという感じです。
特に大河ドラマ「伊達政宗」では、特段悪役のイメージを植え付けられました。
このように伊達政宗との対比がイマイチな原因の一つと考えられます。
＼大河ドラマ見るなら／
駒姫事件で立場の弱い武将として認識されたから
最上義光の特筆すべき点は、身内想いというところです。
特に我が娘は、目に入れても痛くないほど溺愛していました。
娘の名前は駒姫。
駒姫と聞いてピンとくる方は、かなりの歴史通です。
最上義光を知っているぐらいか、それ以上の歴史通かと思われます。
駒姫とは関白・豊臣秀次事件により斬首された姫です。
しかも、輿入れもせず斬首された可哀想な姫なのです。
この事件をキッカケに最上義光はアンチ豊臣派の急先鋒となるわけです。
とは言え、権力者・豊臣秀吉にいいようにあしらわれた哀れな人物として描かれることが多いのも事実です。
豊臣秀吉に翻弄され、娘も斬首された男。
力が全ての戦国武将としてはマイナス評価とならざるを得ないエピソードとなりました。
徳川家康がエコ贔屓したと思われてるから
義光の評価をイマイチにした決定的な出来事。
それは関ヶ原の戦いに参戦せずに大大名になったことです。
天下分け目の関ヶ原の戦いに活躍してこそ評価されるべき。
徳川家康は最上義光をエコ贔屓した。
皆さんもそう思うでしょう。
なるほど、彼は関ヶ原の戦いに参戦していません。
しかし、関ヶ原の戦いを有利にする為の戦いで活躍しているのです。
それは上杉景勝を抑え込むという役割であり戦いです。
もし関ヶ原の戦いで上杉軍が参戦できたならば、、、
勝敗は分からず、事態は長期化した可能性を秘めています。
最上義光が担った役割は、とても重要であり評価に値する活躍なのです。
その功績を認められて、57万石の大大名となります。
また徳川家康と最上義光は、歳が近いこともあり馬が合ったようです。
駒姫事件の際も尽力してくれた家康に感謝していたのかも知れません。
ただ最上義光は地味に映ってしまうのです。
合戦も強く家臣にも信頼され身内想いでもある最上義光。
しかし戦い方は極めて地味であり、本人もあまり多くを語らないタイプでもありました。
東北人気質なのか、朴訥（ぼくとつ）というイメージです。
最上義光とは
権力に翻弄されながら、清濁併せ持ち、家臣や家族想いの人物である。
これ室井慎次のイメージに似ていませんか？
室井慎次のイメージが被る点について、更に詳しく私見を述べていきます。
「踊る大捜査線」室井慎次との共通点
「踊る大捜査線」は1997年にテレビ放送された大ヒットドラマです。
以降、特番ドラマや映画、登場人物のスピンオフドラマなど、多くの作品を世の中にお届けしました。
社会現象といっても過言ではないほど、大半の方が知っているドラマです。
「踊る大捜査線」以前の刑事ドラマは、「太陽にほえろ！」に代表されるような、熱い刑事が犯人を追い詰めるドラマが通常でした。
しかし
「踊る大捜査線」は、犯人というよりも警察内部の権力や出世に焦点を充てたドラマです。
つまり
刑事vs犯人の構図
から
キャリアvsノンキャリア
官僚vs現場という構図へと
今までの刑事ドラマを一変させたドラマなのです。
そんな「踊る大捜査線」で、特に人気があり、多くのスピンオフ映画を上映させた1人の男。
室井慎次について簡単にご紹介します。
そして、最上義光と室井慎次のどこに共通点があるのか？について、私見を述べさせていただきます。
室井慎次とは何者？
室井慎次は、「踊る大捜査線」に登場する高級官僚です。
しかし、主人公である青島俊作との出会いから現場へのリスペクトを持ち、現場の警察が働きやすい組織作りや改革に挑んだ人物です。
室井慎次自体も、高級官僚ではあるが、学歴や派閥偏重主義・権威主義である警視庁で1人苦悩していました。
警視庁の組織改革・マインド改革。
東大が多いキャリア組の中、少数派である東北大学出身である室井慎次が偉くなれるのかどうか。
彼は後年、警視監にまで登り詰めます。
はたして青島との約束である
「偉くなって、現場の警察官が働きやすい環境や組織改革ができたのか」
映画「敗れざる者」である室井慎次は、警視庁を退任した後を描いた映画です。
室井慎次の新たな魅力に触れるとともに、青島との約束が果たされたのかどうか。
興味が尽きない映画となっております。
＼歴代「踊る大捜査線」見るなら／
室井慎次と最上義光との共通点
室井慎次と最上義光との間には、いくつかの共通点があります。
多分にこじつけの部分もありますが、ご容赦ください。
室井慎次と最上義光の共通点は
- 伊達政宗と最上義光、青島俊作と室井慎次との対比
- 権力との対立（時に権力の前に為す術もない部分もある）
- お互いに家族や部下想い
- 意外と交渉上手
- 東北出身
- 口下手で多くを語らない
- 出世はしている
- 活躍が目立たない
思いつくかぎりの共通点を挙げました。
ちなみに、晩年の最上義光は後継者問題で苦悩し、最終的に最上家は改易になっています。
晩年の室井慎次は、どのように描かれるのか。
映画「敗れざる者」のラストは、ぜひ映画館で楽しんでください。
最上義光は敢えての室井慎次である
隠れ人気の戦国武将である最上義光。
只今、映画で上映している「敗れざる者」の室井慎次にイメージが似ているという視点で私見を述べました。
数多の戦国武将がいる中で、あなたにとって推してみたい戦国武将を見つけましょう。
戦国武将を知るには、誰かとリンクすることで親近感が湧きます。
それはドラマのキャラクターや漫画の主人公など、あるいは身近な知り合いなども適当かも知れません。
この方法は、暗記などの勉強方法にも使えます。
試験の暗記問題は覚えるのが大変という方は、ぜひ身近なものや人物に紐づけると記憶に残りやすいです。
話は外れましたが
最上義光は、戦国時代になくてはならない存在であったのは確かです。
伊達政宗や豊臣秀吉、そして徳川家康など、歴史を動かした中心人物との関係が深い人物です。
特に天下分け目の戦いである関ヶ原の戦いでは、不参加ながら重要な役割を担ってきました。
敢えて言うならば
時代を変えるキッカケとなったキーマンである
と言えるでしょう。
そして、敢えて言うならば
最上義光のイメージは、室井慎次である。
と強調したいのです。
寡黙ではあるが、現場の力となり権力に争う姿。
そして、いぶし銀という言葉がピッタリな活躍。
どこか室井慎次に似ている最上義光のイメージが向上するキッカケとなれば幸いです。
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