夏の風物詩花火の世界事情
夏の風物詩となった花火ですが、日本花火の歴史は古く、江戸時代からです。
コロナなどで、花火大会の中止や延期が相次いだ時期もありました。
しかし今では、かつてのように夏に盛り上がるイベントとして開催され誰もが花火を楽しめるまでになりました。
華麗で綺麗かつ儚い花火の歴史や世界の花火事情を知って、別の角度から花火を楽しんでみませんか。
花火は古今東西、人々に感動を与える素晴らしいイベントです。
2024年、花火大会イベントは終了しましたが、また来年の参考にしていただければ幸いです。
日本と世界の花火の違い
同じ花火でも日本と世界では、少し様子が違います。
日本独自の発展を遂げた日本花火のルーツや世界の花火事情、日本花火の収入源はどこから出ているか等の疑問に答えようと思います。
また日本の三大花火や世界の三大花火を動画を通してご紹介いたします。
花火の魅力は世界共通ですが、世界と日本の花火の違いを知れば更に魅力がますのではないかと思います。
花火の収入源は?
花火は公共財になります。
聞き慣れない言葉ですが、公共財とは公園や公衆トイレといった税金で賄われている財です。
花火は税金で賄われているというワケです。
もちろん公共財で、何万発も打ち上げられる花火の費用は賄えません。
また花火大会当日は、何万人の方が花火を楽しみに来場します。
警備や設備費など、とても公共財では賄えないのが実情です。
賄えない費用は、民間企業のスポンサー料や有料座席などで資金を捻出しています。
ちなみに有料座席のメリットは
- 花火がベストスポットで観覧できる
- 場所取りをする必要がなくストレスがない
- 椅子やシートが用意されている
- 警備がしっかりしているので安全である
- 花火の世界に没頭できる
- 音響設備が完備している
となります。
また有料座席の最低相場は、5000円ほどになります。
日本花火の起源は?
日本花火のルーツは中国といわれています。
中国から火薬として持ち込まれたのが鎌倉時代。
時を経て花火として皆が鑑賞できるのは江戸時代ごろで、初めて花火を鑑賞したのが徳川家康です。
徳川家康は、大層花火を気に入り広まったそうです。
そして花火師という職業が生まれ、技術を磨き、日本独自の発展を遂げました。
海外とは少し違う日本花火は、日本人の技術がなせる技と言っても良いでしょう。
世界の花火発祥の地は?
紀元前に中国で花火の原型ができました。
それを花火として昇華したのはイタリアです。
記念日などで豪華な花火をあげる風習はイタリアやアメリカでおこなわれています。
その国の花火を見に行くという計画を立てて、海外に出向くというのも一興かも知れません。
特にアメリカの独立記念日に打ち上げられる花火はゴージャスこの上ないので有名です。
日本三大花火とは?
現在、日本三大花火と呼ばれているのは次の三大会です。
- 秋田県大仙市開催:「全国花火競技大会」
- 茨城県土浦市開催:「土浦全国花火競技大会」
- 新潟県長岡市開催:「長岡まつり大花火大会」
\三大花火シーンはこちら/
ちなみに関西も花火で有名な箇所が多くあります。
淀川花火大会やPL花火大会など。
どの箇所でも花火大会当日は、人でごった返します。
有料座席で観覧するといった方法も良いですが、なるべく無料で花火を鑑賞したい方には自分なりのスポットを日頃から探しておくといった方法もあります。
例えば、淀川花火大会なら大阪市営地下鉄御堂筋線から花火が綺麗に見えます。
車窓からの花火は絶景そのもの。
PL花火大会なら富田林付近ではなく少し離れた山間から花火を鑑賞するのも乙なものです。
愛用車からの花火はロマンティックそのものです。
地元には地元ならではの花火スポットがあるので、地元の人に聞いて花火を見に行くという方法も楽しみの一つです。
世界三大花火
世界三大花火と呼ばれているのは、次の三大会です。
- 「Steamboat Springsウィンター・カーニバル」:アメリカ
- 「ラスアルハイマ・ニューイヤーズイブ」:アラブ
- 「ブルジュ・ハリファ:カウントダウンイベント」:ドバイ
①「Steamboat Springsウィンター・カーニバル」
毎年2月上旬頃、世界一の超巨大花火が有名!
②「ラスアルハイマ・ニューイヤーズイブ」
毎年カウントダウンイベントで打ち上げられる豪勢な花火大会です。
また「最長の直線花火」などいくつものギネス世界記録を持つ花火大会です。
③「ブルジュ・ハリファ:カウントダウンイベント」
こちらもカウントダウンに打ち上げられる花火です。
ブルジュ・ハリファ:カウントダウンイベントは、花火や照明、レザーを使った壮大な祭典です。
さすが富豪集まるドバイといったド派手なショーが見もの。
その他、噴水ショーなども開催。
三大花火大会にみられるように、世界の花火は規模が違います。
\圧巻の迫力!世界の花火/
ちなみに花火の季節というものは存在せず、どちらかといえば記念日などを祝うといった意味あいです。
中国でお祝いの場で爆竹を鳴らすといったイメージです。
徳川家康が見た花火は、イギリス国王が贈った花火なのです。
時を経て日本の花火は鎮魂という意味もあり、夏に打ち上げるようになったそうです。
世界の花火はお祝いに。
日本の花火は鎮魂に。
国が違えば立ち位置も変わるという何とも不思議な感じですね。
納涼花火は日本の文化そのもの!
花火大会は夏の一大イベントです。
花火大会があると夏が到来したと感じる方も多いでしょう。
花火は中国が起源とされていますが発展したのはイタリアからです。
世界ではお祝い事に。
日本では鎮魂に。
日本の花火は、響く音に、そこはかとなく物悲しく感じるものがありますが、新年を祝う世界花火の音色は、何だかハッピーな気持ちにさしてくれます。
各国で独自の文化を形成していった花火は、どのような位置付けであろうと観る者を魅了してやみません。
今年花火を見に行けなかった方は、来年こそ花火で、花火の音色で、夏以外の何かを感じてみるのも一興かもしれません。