世界遺産・姫路城を巡る旅へ!
一度は訪れたい姫路城に行ってみませんか?
目次
世界遺産・姫路城は外国人に大人気!
日本を代表する世界遺産と言えば姫路城です。
国内では、日本の国宝名城として松江城、彦根城、犬山城、松本城とともに国宝5名城として知られています。
最近ではインバウンド効果もあり、海外の方で連日大盛況の姫路城。
姫路市は、海外向けの英語アプリやボランティア英語ガイドなど、海外の方に日本の魅力を感じていただけるようなコンテンツの充実をはかっています。
美白が売りの姫路城ですが、そもそも姫路城は白くなかったそうです。
美白の世界遺産・姫路城の歴史やイベントなどをご紹介し、姫路城の魅力をお伝えいたします。
歴史やイベントを知ることでますます姫路城・姫路市に行って一度は行ってみたくなる記事となっておりますので、ぜひご覧ください。
姫路城を白くした城主・池田輝政
見目麗しいお姿の姫路城。
平成の大改修により白さが際立つようになりました。
姫路城は、鎌倉時代に作られましたが、もともと白くはなかったそうです。
姫路城を白くした男。
その名を池田輝政と申します。
戦国時代の大名で歴史好きの間では有名な人物です。
この章では、簡単にどのような人物なのかをご説明いたします。
・池田輝政のプロフィール
池田輝政は、織田信長の家臣・池田恒興の息子として生まれました。
彼の初陣は、荒木村重の討伐戦「有岡城の戦い」です。
そこから織田家の家臣として順調に出世するのですが、本能寺の変が起こります。
本能寺の変後は、豊臣秀吉に仕え、小牧・長久手の戦いに参戦。
その戦いでは、父親の池田恒興が戦死するという不幸に見舞われます。
家督と継いだ文禄3年は、秀吉の天下統一に向けた戦いのほとんどに参戦し、功績を上げます。
1594年(文禄3年)秀吉の計らいにより徳川家康の娘である督姫(とくひめ)と結婚。
家康の親戚となった池田輝政は、秀吉が没すると「関ヶ原の戦い」では、東軍(家康方)につき八面六臂の活躍をみせます。
その功績により姫路52万石の大大名となったのでした。
1601年(慶長6年)池田輝政は、豊臣秀吉が築いた姫路城を大改修し、別名「白鷺城(しらさぎじょう)」とも呼ばれる芸術的にも優れた城を築きました。
また徳川家康の親戚筋でもある池田輝政は、息子たちも出世し、彼自身「西国将軍」と呼ばれるほどの権勢となります。
しかし、順調に大躍進を続けた男が突然の死を迎えます。
享年50歳。
一説に暗殺されたとも言われています。
・なぜ姫路城を白くした?
姫路城は国宝5城であり、世界遺産にも登録されている日本の重要文化財です。
あまりの白さに「白鷺城」という別称もあり、もし姫路城が白くなければ、世界遺産に選ばれなかったかも知れないというのは言い過ぎでしょうか。
姫路城を白くしたのは、先ほどの池田輝政。
では、なぜ池田輝政は姫路城を白く塗り替えたのでしょうか。
それは、当時の日本事情によります。
世は豊臣秀吉から徳川家康に政権が代わり、江戸幕府という強大な統一国家が出来上がった時代です。
幕藩体制が整備され、これからの大名は、武という個の力による統治ではなく、身分制度や法律というシステムの統治に切り替わる時代。
池田輝政は、姫路城を白く美しく着飾ることで大名の威厳を見せるために改修したのです。
ひと昔まえの成功者が建物や車に凝るようなものです。
また俗に黒い城は豊臣秀吉の派閥、白い城は徳川家康の派閥などとも言われています。
それと黒い城はメンテナンスなどの経費がかさみ、白い城は黒い城よりもコスパ的に良いことから白い城が目立つようになったとも。
そのような観点で見ると、城の見方もまた、一味違う楽しみ方ができるというものでしょう。
池田輝政が、どのような考えで姫路城を白くしたのかは本人しか知り得ませんが、案外、当時のトレンドが白だから誰よりも目立つ白にしようと気軽に考えたのかも知れないですね。
ちなみに豊臣秀頼の妻である千姫は、その後、本多忠刻の妻となり、忠刻が姫路に国替になったことにより姫路城に入城しています。
姫路城には、千姫化粧櫓(国重要文化財)があり、普段は非公開ですが季節や時期により特別公開されます。
大盛況!姫路城イベント
世界に誇る日本の名城・姫路城イベントは国内外からたくさんの方が見に来られます。
年間100万人が来訪すると言われる姫路城。
姫路城だけが目的で年間100万人が足を運ぶのではなく、そこには姫路城を盛り上げるイベントがあるからこその来訪者人数なのです。
まさに仕掛けあっての年間来訪者100万人という驚異の来訪者数とも言えます。
来訪者がこぞってくる代表的な姫路城イベントを少しご紹介します。
姫路城の花見
姫路城は「さくら名所100選」にも選ばれるほどのサクラの名所です。
姫路城周辺は、約1000本のソメイヨシノが植えられています。
姫路城が桜色に染まる3月下旬から4月上旬は、かなりの人が来られ、大混雑しています。
姫路城の公園は、人でごった返し。
サクラよりも人が多いのではないかという状態ですが、それでも見たいのが春の姫路城です。
姫路城を見るなら、絶対春がオススメです。
・平成中村座姫路城公演
城と歌舞伎の相性は、かなり良いです。
そして、中村座と城の相性は、そうとう良いです。
太古の昔より、能や歌舞伎を城で堪能するという文化は日本にありました。
そして、2000年初頭、現代版にアレンジして上手く城を活用した平成中村座・座長中村勘三郎の演出は圧巻の一言です。
私ごとですが、大阪城を背にしたラストの演出は身震いがするほどの興奮を覚えたのを今でも思い出すほど。
その中村座が2023年姫路城世界遺産登録30周年記念として公演されました。
公演は大盛況に終わり、姫路城と歌舞伎、姫路城とイベントの無限の可能性を引き出したのです。
・世界遺産姫路城マラソン
毎年2月中旬から下旬におこなわれる一般人参加型のフルマラソンです。
姫路城城下町マラソンから、姫路城の平成大改修を経て、名前を世界遺産姫路城マラソンと名前を変えリニューアルしたマラソン大会です。
「まちを挙げておもてなし」がキーポイントのマラソン大会で、姫路城を中心に走る景観よしのコースで、難所もなく走りやすいと評判のマラソン大会です。
また参加したいというマラソンランナーの声が多い、人気のマラソン大会。
姫路市の熱の入れようがハンパなく、コースのところどころにトイレや休憩場もあるのが特徴です。
まさに「まちを挙げておもてなし」を体現しているマラソン大会です。
・姫路城ライトアップイベント
姫路城は基本的に毎日午後8時00分と午後9時00分のそれぞれ15分間ライトアップしています。
また季節に応じたライトアップイベントが有料・無料ともにおこなわれます。
世界的に特別な日は、特別な色で姫路城を彩るという趣向を凝らしたライトアップもあり、さまざまな表情を見せる姫路城を楽しむことができます。
春には春の姫路城を。
冬には冬の姫路城を。
季節ごとに楽しめる姫路城を見に、何度でも足を運びたくなる街なのです。
・姫路城城守ふるさと納税
世界遺産姫路城を守るため、姫路市はさまざまな取り組みをしています。
その一環が姫路城守になれるふるさと納税。
城主ではなく城を守る城守ですが、累積ポイント型返礼品という制度。
累積ポイント型返礼品とは、姫路市独自のポイント「石(こく)」を貯めて、累積ポイントに応じて「銅冠城守」「銀冠城守」「金冠城守」を認定するという返礼品です。
各城守によって、返礼品が変化していくのがミソ。
過去には、1年間に3千万円以上を寄付した市外在住者、先着2名様限定で1日城主体験を加えた永久入城権を返礼品としたこともあります。
姫路城のふるさと納税は?
姫路城を守るユニークな返礼品!
美白な姫路城は日本の宝!
白が際立つ姫路城。
個人的に見て欲しい場所は、姫路駅からの姫路城です。
駅から見える城というのが、なんともオツなもの。
嫌なことも一気に吹き飛ぶ景観です。
かつて池田輝政の大改修により、白基調となった姫路城。
いまでは世界遺産にも登録されている日本を代表する文化遺産であり、江戸時代にタイムスリップできる重要文化財です。
また姫路市は、これからも姫路城を守るためにさまざまなイベントに注力しています。
例えば、歌舞伎やマラソン、あるいはライトアップイベント。
そして、変わり種ではありますが姫路城のふるさと納税などユニークな返礼品もあります。
これからも姫路城は、日本を代表する景観として国内外の方を魅了し続けるでしょう。
そんな姫路に、一度は行ってみませんか?
きっと素敵な体験ができるはずです。
世界遺産・姫路城を巡る旅へ!
一度は訪れたい姫路城に行ってみませんか?
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