▼温泉旅行を楽しむには▼
安心も旅行を楽しめる一つです
賢く旅行プランを立ててみたはいかがでしょうか?
学問と温泉をこよなく愛した林羅山
林羅山
その名を聞けば学問と温泉への深い愛情がある人物として知られています。
彼は江戸時代初期の儒学者でありながら、温泉と温泉文化への情熱も注いでいました。
羅山は学問においては朱子学を深め、その著作や教えによって多くの門弟に影響を与えました。
一方、彼の生涯は温泉とも深い関係があります。
羅山は温泉地を訪れ、その効能や文化に心酔し、紀行文に載せるほどでした。
温泉は彼にとって、身体だけでなく心まで洗練される場であり、学問への更なる情熱を与える場でもありました。
その温泉愛が彼の学問にどのような影響を与えたのか。
彼の人間像を一層、興味深いものにした温泉。
林羅山の学問と温泉を特に言及します。
林羅山の魅力を更に感じるための一考として読んでください。
林羅山と温泉の定義とは
林羅山とは、江戸時代初期に活躍した学者程度にしか知られていないかもですが、彼は徳川家康のブレーンとして、影響力のある人物でした。
そして彼のライフワークである学問と温泉。
紀行文などにも名湯を紹介する程、温泉を愛してやみません。
ここで林羅山のプロフィールと共に温泉の定義などについて言及します。
・林羅山の紹介
1583年林羅山は、京都で生まれました。
幼い頃から天才で、太平記を読んでいた浪人の側で聞いていた羅山は、すぐに太平記を暗記したという逸話も残っています。
その後、京都五山の一つ「建仁寺」で学問に励みましたが、僧侶になる事を嫌い下山し、藤原惺窩に師事したのは22歳の頃。
師匠・惺窩も驚くほどの天才ぶりだったそうです。
その頃の惺窩は、豊臣秀吉や徳川家康の儒学講師を勤めていました。
特に徳川家康からは、正式に士官して欲しいとも要請されていました。
ここで惺窩が家康に推薦したのが林羅山です。
二条城にて徳川家康と謁見し、才能を認められて士官したのが23歳の頃だそうです。
江戸幕府の土台作りに貢献し、様々な制度や儀礼などの仕組みを作りました。
また幕府の最高学府である昌平坂学問所を設立します。
これは現代の東京大学の源流の一つと見なされている学問所でもあります。
そして林羅山といえば、大阪の陣の火種となった方広寺鐘銘事件でしょう。
方広寺の鐘に「国家安康」「君臣豊楽」という文言に難癖をつけた事件。
この難癖の張本人が林羅山です。
当時、徳川幕下には、金地院崇伝、天海という政治的支柱の巨僧がいましたので、何とか結果を示したかったのでしょう。
徳川幕府が成された後は、秀忠、家光、家綱と将軍4人に仕え、「武家諸法度」の起草に貢献するなどの活躍をしています。
生涯、学習者であった林羅山は、1657年明暦の大火により、蔵書が焼失してことに落胆したのか、その4日後、失意の内に亡くなります。
林羅山、75歳の生涯でした。
▼歴史の人気記事は▼
・温泉の定義と種類
日本の温泉は「温泉法」というものがあり、定義づけされています。
簡単に言うと、地中から湧き出す温度が25度以上、これ以下の温度でも定められた物質が1つ以上一定基準を満たせば温泉であり、また水蒸気もガスも一定条件を満たすと温泉という括りになります。
泉質の種類ですが、大別すると9つに分かれます。
泉質 | 効果が期待される効能と代表的な温泉 |
単純温泉 | 日本の40%を占める泉質。疲労回復、ストレス回復、美肌効果など。道後温泉・下呂温泉・湯布院温泉など |
アルカリ性単純温泉 | 単純温泉の中でもph8.5以上の温泉。美肌の温泉として有名。不眠症、うつ状態など。熱海温泉、箱根湯本温泉など。 |
塩化物泉 | 俗に言う「熱の湯」。切り傷、抹消循環障害、冷え性など。城崎温泉、秋保温泉など。 |
炭酸水素塩泉 | 肌触りが独特で湯上がりの肌のしっとり感。美肌の湯。慢性皮膚病の改善、炎症を鎮める効果あり。嬉野温泉、黒川温泉など |
硫酸塩泉 | 陰イオンの主成分がメインの泉質。切り傷、冷え性、脳卒中の予防など。山代温泉、伊香保温泉など。 |
二酸化炭素泉 | 日本では0.6%しかない希少な泉質。食欲増進、高血圧予防など。特に有馬温泉の銀泉が有名。 |
含鉄泉(がんてつせん) | 鉄分を多く含む泉質。貧血対策に飲用することも。リウマチ症疾患、慢性湿疹など。有馬温泉、長良川温泉など |
硫黄泉 | 温泉らしい卵が腐ったような匂いがある泉質。別名「生活習慣の湯」。糖尿病、高血圧の予防など。草津温泉、月岡温泉など。 |
酸性泉 | 殺菌力や抗菌力が高いことで知られている泉質。別名「傷の湯」。ニキビ、水虫の改善など。登別温泉、玉川温泉など。 |
放射能泉 | 放射能を含む泉質。ラジウム・ラドン温泉と呼ばれる。別名「万病の湯」。関節リウマチ、抗アレルギーなど。関金温泉、三朝温泉、増富温泉など。 |
温泉は期待される効能・効果だけではなく、風景も楽しめるのも良いところです。
歴史や風景も楽しみながら、温泉でリフレッシュしてみたはいかがでしょうか。
▼温泉が詳しく楽しめる本はコチラ▼
林羅山のオススメ温泉
林羅山は、自身の紀行文で日本の三名泉として紹介している温泉があります。
林羅山の紀行文がキッカケで温泉ブームになったとか。
ここでは林羅山が特にオススメした温泉をご紹介いたします。
温泉の歴史も少しご紹介しますので、より興味が湧く温泉地となる事でしょう。
・草津温泉
硫黄の匂いから「クサウズ」から草津となったという温泉地です。
草津温泉の発祥は
- 大和朝廷の頃、日本武尊が東征の際、発見した。
- 奈良時代の名僧である行基が発見した
- 源頼朝が発見した
という3つの説があります。
泉質は
硫酸塩・塩化物温泉など
期待される効果は
神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・うちみ・慢性婦人病・冷え性など
昔から湯治に訪れる日本の名湯で、「湯もみ」が特に有名です。
・下呂温泉
下呂温泉の歴史的特徴は
- 白鷺が温泉で休んだとされる白鷺伝説
- 千年以上の歴史がある
- 上呂・中呂・下呂の3つの土地がある
- 織田信長が湯治したとされている
泉質は
アルカリ性単純温泉など
また、天然炭酸泉の湧き出る温泉もあります。
期待される効果は
リウマチ・運動機能障害・神経症・神経麻痺・病後回復・疲労回復など
下呂の白鷺橋には、下呂温泉を評価した「林羅山像」もあります。
・有馬温泉
有馬温泉の歴史的特徴は
- 日本書紀に記載されいる程で、日本最古の温泉の一つ
- 舒明天皇が滞在した事から有名になった
- 有馬には三恩人とされる行基・仁西・豊臣秀吉がいる
- 特に豊臣秀吉は、有馬で「大茶会」を催す程、有馬温泉がお気に入り
泉質は
金泉と銀泉を合わせると
単純性温泉、二酸化炭素泉、炭酸水素塩泉、塩化物泉、硫酸塩泉、含鉄泉、含ヨウ素泉、放射能泉の泉質など
期待される効果は
神経痛・筋肉痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病など
有馬川には「太閤橋」と「ねね橋」があり、それぞれ秀吉像とねね像があります。
▼温泉旅行を楽しむには▼
安心も旅行を楽しめる一つです
賢く旅行プランを立ててみたはいかがでしょうか?
林羅山の長寿法
職業・学習者、趣味・温泉巡りの林羅山は、75歳で亡くなりました。
当時としては、長寿の部類でしょう。
彼の長寿の秘訣は、やはり何かに熱中してやり遂げる「没頭力」ではないでしょうか。
朱子学という学問に没頭し、初期の徳川幕府に多大なる影響力を与え、気晴らしは温泉に浸かってストレスを発散した事でしょう。
林羅山は、学問に集中するだけではなく、徳川家康に取り入るためか「方広寺鐘銘事件」で名を挙げます。
処世術にも長けた彼は、徳川家康・秀忠・家光・家綱と4代将軍まで仕えます。
徳川政権下では
- 昌平坂学問所を設立
- 武家諸法度の初期起案者
などを手掛けます。
没頭力があったからこその偉業でしょう。
それと、その没頭力を支えたのは「温泉」です。
林羅山が特に名泉としたのは
- 草津温泉
- 下呂温泉
- 有馬温泉
林羅山が紹介した温泉は「三名泉」として、今日でも人気の温泉として、沢山の方が来訪します。
何かに没頭する力は、幾つになっても欲しいものです。
そして、気分をリフレッシュする余暇を楽しむ気持ちも大事です。
林羅山の生き方は、現在でもお手本になる生き方ではないでしょうか。
▼リスキリングには、こちらを!!▼
学び直しには年齢は関係ない
今すぐチェックしてみては?