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目次
住所不定・無職な武将が最強の理由？
戦国武将で誰が1番強いのか？
歴史好きや歴史ゲーム好きにとっては興味の尽きない話題でしょう。
上杉謙信か？
真田幸村か？
本多忠勝や島津義弘などなど。
戦国武将に最強は数多いるものの無職から最強の座を勝ち取ったものはいないでしょう。
その名を水野勝成。
彼は若くして苦労し、無職となりますが奇跡の復活を遂げ、名君ともいわれた男なのです。
水野勝成の人生を振り返ると共に現在、転職・無職を繰り返している方にエールを送りたいと思います。
この記事で
「自分もまだまだ捨てたもんじゃない」
と思っていただけたなら幸いです。
天下最強・中年ニート水野勝成の軌跡が始まります。
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ところで何者？水野勝成
歴史好きや歴史ゲーム好きなら、水野勝成という武将を知っている方も多いでしょう。
しかし、織田信長や豊臣秀吉のように一般的には知られていない人物です。
そんな世間ではマイナーな武将である水野勝成とは一体どのような御仁なのでしょう。
一部の戦国通によれば、彼は最強の武将と言われています。
彼のどんなところが最強なのかも同時に紐解いてみたいと思います。
まずは水野勝成の簡単なプロフィールからお伝えいたします。
父親に絶縁された破天荒な勝成
水野勝成は徳川家康の従兄弟です。
父親は水野忠重。
勝成は幼少期から勝ち気で、猪突猛進な性格でした。
そして何でも1番でなければ気がすまず、周囲との衝突が絶えないプライドの高さを持っていました。
簡単に言えば
俺が、俺が、な性格であったのでしょう。
そんな性格もあいまって、合戦場では目覚ましい活躍をします。
取った首級は数知れず、個の強さは申し分のない武将でした。
しかし父親は彼を苦々しく思っていました。
スキルや才能があってもチームワークを乱す者は必ず足を引っ張るからです。
個よりも全体の強さを求める父親との溝は広がるばかりでした。
そんなある日、勝成は、些細ないざこざから父親の家臣を斬ってしまうという事件を起こします。
この事件を看過できない父・忠重は、ついに息子に絶縁状を叩きつけ親子の縁を切るのでした。
この一件を機に水野勝成のニート生活が始まるのでした。
転職を繰り返し、ついに無職な生き方！
自分に自信があるが、中々思い通りにいかない。
「自分は、こんなもんじゃない」
誰よりも武勇に優れていると自負しているが周りは認めない。
父親から勘当された水野勝成は、しばらく鬱屈した日々を過ごしていました。
鬱憤晴らしに街で大喧嘩をしたこともあります。
戦国時代で武は、何よりも強みです。
今でいうITや英語が堪能であるといったスキルでしょうか。
有名な大名からのオファーがなかったわけではありません。
佐々成政、小西行長、加藤清正、立花宗茂といった超有名大名に仕え、合戦で大活躍します。
しかし、すぐに辞めては、また働くを繰り返します。
自分の居場所を追い求めていたのかも知れませんし、居心地が悪かったのかも知れません。
スキルはあるが、同調力や共感力がないという見方もできますし、職場の雰囲気やステップアップの機会がなかったという見方もできます。
結局、転職を繰り返し、ついには無職となります。
日々、「何者でもない自分」に向き合う日水野勝成。
葛藤や後悔、あるいは憤怒といった感情に苛まれていたことでしょう。
この時期、飯にありつけるために何でもしたと言います。
世間から見れば、敗北者でしょうが、逆に無職がなければ水野勝成の人生は豊かにならなかったでしょう。
今まで自分しか見えなかった勝成は、無職を経ることで他人や世間について深く知ることができたのです。
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徳川家康から突然のオファーで大躍進！
「お前は一体何をしたいんだ」
突然、従兄弟である徳川家康からオファーがかかります。
世の中は、関ヶ原の戦い前の騒がしい時期です。
家康の取り計らいで父親との会合と和解を果たした勝成は、徳川軍団の将として従軍。
家康の従兄弟という縁故ではありますが、武将としての才能を買われての入社です。
果たして水野勝成。
往年の武勇を発揮できるか。
否か。
明君・水野勝成誕生！
武勇で鳴らした水野勝成が徳川軍に再雇用されます。
無職期間を経ての再就職。
しかし、周囲の予想や期待を上回る大活躍をしてみせます。
関ヶ原の戦い。
大阪の陣。
その後の島原の乱。
相変わらず一騎駆けの匹夫の勇で戦場を湧かせます。
無職を経て、水野勝成は何も変わらなかったのか。
個人的な見解としては違うと思います。
それは数多の功により、城持ちとなった水野勝成が名君となったことで証明されています。
水野勝成の福山藩は、彼の尽力により飛躍的な発展を遂げたのです。
父親との確執から放浪、そして転職・無職という経験で深みが増し、世辞に長けた人物へと成長からなのではと思います。
まさに名君ならぬ世辞に明るくなった明君となったのです。
長年の無職生活で得たものとは？
誰もが無職生活の時は、辛く厳しいと思うことの方が多いです。
それは戦国時代も同じこと。
水野勝成も、「何者でもない自分」の時は、後悔や悔恨、悔しさしかなかったことでしょう。
無職を経て勝成が考えたこと。
それは
- 次にチャンスがきたら100%で応える
- 周囲の期待に応えてみせる
- 個の力を見せることで全体の力を引き出す
- 自分が楽しむことが全体の活気に繋がる
ではないでしょうか。
昔と変わらず一番槍にこだわった理由は、自分の存在意義そのもの。
取るに足らないプライドだったとしても、自分を納得させるものが一番槍だったのです。
昔の自分本意の考え方よりも進化した自分本意の考え方が、彼の強みとなり、最強の称号となったのではと考えずにはいられません。
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転職も無職も全部成功に繋がっている！
水野勝成は、徳川家康の従兄弟です。
しかし、従兄弟だからといって優遇されてはいません。
数回に渡る転職と無職。
辛く厳しい期間を経て、水野勝成は最強の称号を得ました。
ちなみに水野勝成は、88歳という長寿にて鬼籍に入り（いり）ます。
最後は健康で長寿であることも成功の秘訣ともいえます。
無職や転職を繰り返した時、水野勝成を嘲笑する者もいたことでしょう。
しかし、その瞬間を嘲笑う者が果たして最後、勝成のように幸せであったのでしょうか。
人の幸せや成功は、最後の最後まで分からない。
だから、その瞬間を卑下することはないのです、
今いま、苦しく厳しい時期があったとしても水野勝成のように成功の種があるのかもと努力することが必要なのだ。
そんな風に思わずにはいられない水野勝成の波瀾万丈な人生でした。
