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戦国の最弱王!織田じゃない方武将・小田氏治の真の能力は?

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歴史
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歴史ゲームでは人気者!もう1人のオダとは?

「誰が戦国時代で最強なのか?」

歴史ファンのテンションを上げるお題です。

強さは魅惑的であり、憧れの対象です。

一方で

「誰が戦国時代で最弱なのか?」

この質問も同時に歴史ファンのテンションを上げるお題なのです。

弱さとは幻滅的であり、軽蔑の対象です。

しかし、世間から最弱といわれている御仁でも、魅惑的であり、憧れの対象の方がいます。

そんな最弱と言われた武将の1人である小田氏治が、歴史ファンや歴史ゲーム通の間で密かな人気を博しているのです。

世間から

「もう1人のオダ」

などと呼ばれている小田氏治ですが、どのような御仁なのでしょうか。

また、小田氏治の魅力とは何なのかについて、お伝えしようと思います。

強くてカッコイイ織田信長も良いですが、弱くて憎めない小田氏治も良いのです。

知れば知るほど、興味深い小田氏治の人生から、弱さについてご一考いただければ幸いです。

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「信長の野望」での能力値は平凡以下!

歴史シュミレーションゲームの金字塔といえば「信長の野望」。

シリーズは沢山ありますが、最新作になるにつれ、有名無名な武将が脚光を浴びるようになりました。

その中の1人が小田氏治です。

では、小田氏治の能力値はというと。

「信長の野望 大志」

能力数値
統率51
武勇47
知略45
内政46
外政42

「信長の野望 新生」

能力数値
統率46
武勇52
知略46
政務49

一方、もう1人のオダである主人公・織田信長の能力値はというと

「信長の野望 新生」

能力数値
統率99
武勇88
知略95
政務100

圧倒的な差があるのが歴然です。

歴史に名を残すほどの英雄であり、ゲームの主人公である織田信長と比べるのはコクというものでしょうが、

それでも、この能力差は酷いこと、この上ないです。

他の武将と比べても、小田氏治は見劣りのする能力値であり凡人以下の評価です。

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日本の劉備?小田氏治とは?

歴史シュミレーションゲーム「信長の野望」では、散々な評価の小田氏治ですが、一体どのような人物なのでしょうか。

小田氏治の異名は「不死鳥」です。

そして、彼の性格や人望から日本の劉備と評している方もいらっしゃいます。

なぜ、このような異名がついたのか後で詳しくご説明いたします。

また、小田氏治の小田氏は、名門・名家です。

小田氏の祖先・始祖は、あの八田知家(はったともいえ)なのです。

八田知家と言えば、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」でセクシーさが際立った御仁でございます。

気になった方は、是非チェックしてください。

では、次に小田氏治の人生を簡単に振り返ってみたいと思います。

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初陣からの負け癖!負けの天才の異名は「不死鳥」

名門小田氏に生まれた小田氏治。

戦国時代では、名門だけでは成立しない下剋上の時代です。

周囲を上杉・北条あるいは佐竹などのコワモテ大名に囲まれ、幼い時に家督を継いだ小田氏治は、まさに内憂外観の極みにある環境でした。

父親は小田政治という人物で「小田氏中興の祖」と呼ばれるほどの遣り手の大名でした。

その父親の下で、初陣を飾ることになった小田氏治。

ケチのつき始め、負け癖の始まりは、まさに初陣からでした。

絶対に勝てると言われた戦でしたが、まさかの大敗北に終わるのです。

この戦いが戦国時代で有名な奇襲戦である「川越城の戦い」

有名な奇襲戦で敗北を喫する小田氏治は、逆に強運に恵まれているとも取れる初陣でした。

その後も勝ったり、負けたりを繰り返す小田氏治。

彼の性格は

「人の言うことを聞かない」

「頭に血が昇ると必ず間違ったことをする」

とも言われています。

現代でも、そのような方は多くいます。

でも、ただ一つ彼には強みがあるのです。

それは「絶対に諦めない」ことです。

それと、なぜかほっとけない性格でもあったのでしょう。

周囲も、しょーがない人物として温かく迎えいれてしまう、何とも言えぬ魅力があり、献身的に支える部下が多くいました。

その辺り、三国志で有名な劉備に似ている部分があります。

ただ、負けっぱなしのイメージが強い小田氏治ですが、勝ってる戦もあります。

戦績は、46戦19勝21敗6引き分け。

勝率は、おおよそ4割ほどです。

負け越しではありますが全敗ではないのです。

そして46戦もしているところが、弱いだけの大名ではないのが見て取れます。

この辺りも劉備と似ているところがあるのではないでしょうか。

ちなみに劉備の戦績は、諸説ありますが、おおよそ5割ほどです。

先ほど、小田氏治の勝率は4割とお伝えいたしましたが、その勝率を支えているのは小田城の奪還戦によるところが多いです。

絶対に諦めない性格と奪還戦に強いことから、彼を「不死鳥」と呼ぶようになったのです。

では、どのような奪還戦を繰り返したから「不死鳥」と呼ばれるようになったのかを簡単にご説明いたします。

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奪われること9回ついに没収!

小田氏治の勝ち星のほとんどが小田城奪還戦です。

どのような大名と戦ったというと

北条氏康

上杉謙信

佐竹義重など

錚々(そうそう)たる顔ぶれです。

時に性格が災いして窮地に陥る状況も作りましたが、何とか奪還に成功してもいます。

なんと氏治の居城である小田城を9回も落城させ、8回奪還に成功しているのですから奪還戦には無類の強さを誇る氏治なのです。

なぜ小田氏治が奪還戦に強かったのか。

それは彼を支えた家臣と彼を慕った領民によるところが大きかったのです。

例えば、菅谷一族

菅谷政貞の嫡男 政頼は軍神・上杉謙信との戦いで命を張って氏治を守ります。

また政貞・範政親子は、氏治が佐竹氏に降伏すると佐竹氏に服従しますが、氏治が佐竹氏から離反するとすぐに氏治に付き従います。

菅谷一族は、何があっても氏治大事であり、終生変わらず忠義を尽くします。

小田氏治が、ただの凡人以下のワガママな坊ちゃん大名であったなら、そこまで忠義を尽くすのでしょうか。

その他の家臣も、死を厭わず最後まで付き従います。

そして、小田氏治を慕い続けた領民。

小田氏治が領地を奪われ、新しい領主が来ても年貢を納めず姿を隠し、氏治が領地を奪還すると戻ってきて年貢を納めたそうです。

また、領民から家臣団を募ると相当数の領民が応募したとも言われています。

小田氏治の強さの秘密とは

  • 自分の利で動く弱肉強食の戦国時代において、負けっぱなしの小田氏治に仕え続ける家臣団
  • 小田氏治を応援し続ける熱狂的な領民
  • なぜか支えたくなるような不思議な魅力

人望という能力では、織田信長をはるかに凌ぐのではないでしょうか。

氏治の最後は、豊臣秀吉の命令に従わず領地を没収され、結城秀康の客分扱いとして人生を閉じます。

負けても、何度でも立ち上がる氏治の魅力は、接しないと理解できない類のものなのでしょう。

小田氏治

個人的なイメージで言うと、コミック・アニメに登場する『キングダム』蒙驁(もうごう)に似ているのかなと思っています。

あだ名は「白老」。

彼もまた、凡人の大将軍であり、負け続ける人生でした。

しかし、彼の人望の高さや魅力から、王翦(おうせん)や桓騎(かんき)というクセ者が従います。

蒙驁と息子である蒙武とのエピソード。

蒙驁の最後のシーンなど。

強いだけが魅力ではないことが蒙驁が証明しています。

この機会に是非、『キングダム』をチェックしてみてはいかがでしょうか。

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負け星でも良い!小田氏治の魅力

戦国武将でも最弱と言われる小田氏治。

最弱と言われる理由は居城・小田城を9回落城させたことに起因しています。

しかし、8回も奪還していますので、一概に弱いということにはなりません。

驚異的な粘り強さや諦めない気持ちは、戦国時代でも随一ではないでしょうか。

そして、粘り強さや諦めない気持ちを支えたのは、一致団結した家臣団や熱狂的な氏治ファンである領民たちです。

小田氏治の人生から学べることは

  • 戦に負けることは、弱さの証明にならない
  • 弱いことは悪いこととイコールではない
  • 人としての魅力があれば、誰かが助けてくれる

ではないでしょうか。

小田氏治の真の能力は、数値化できない何とも言えぬ人間的な魅力や人望といったところでしょう。

現代においても、何かに挫折したり、無能の誹りを受けたり、自信を失うことは多々あります。

そんな時には小田氏治のように「諦めない気持ち」と「人間力を磨く」ことが大事になってくるのでしょう。

「負け続けても、また立ち上がれば良い」

小田氏治の生き方が、自分の、誰かの、人生のヒントになるのではと思わずにはいられません。

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