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上杉謙信とガネーシャは一体なぜ?
ガネーシャは、インド料理店で見かける像の顔と頭をし、全体的に丸みを帯びた体型の姿をした神さまです。
インド料理店では、100%といってもいいぐらい、お見かけする神さまです。
ガネーシャが有名になったのは、数年前のテレビで知られるようになりました。
その時は、ふてぶてしい感じのイメージでしたが、どこか憎めないのも特徴です。
そのガネーシャですが、実は神々の世界では相当の実力の持ち主です。
しかも体型に似合わず、知恵を授け、災難から救ってくださる神さまなのです。
かつ最高神の1人であるシヴァ神の息子なのですから、ガネーシャは凄すぎる神さまとして有名です。
そんなガネーシャと戦国時代でも超有名な上杉謙信との結びつきは、無さそうなのですが、ルーツを探すと共通点があるのです。
では一体なぜ上杉謙信がガネーシャの化身なのかを、ご説明いたします。
・ガネーシャって?
ガネーシャは、シヴァ神とパールヴァティー女神の息子です。
ガネーシャは幼い時から成績優秀で母親の言うことを聞く子供でした。
母親の言う事を聞くといっても頑なに言いつけを守るような従順さです。
名前の由来はサンスクリット語でガネが群衆、イーシャが主人。
つまり群衆の主人といった意味になり、現世の利益をもたらす神として商売の神さまとして発展したそうです。
知恵の神で文化、芸術、医術などあらゆる分野に精通した神さまで上位の神さまを持たない凄い神さまだそうです。
またこの世の全ての幸せを司り、人生の障害を取り除く神さまでインドで人気の神さまでもあります。
そして、一般的に知られているガネーシャの姿になる前は超絶美男子だったそうです。
・ガネーシャの象の頭はなぜ?
ガネーシャは母親の言いつけは絶対聞く息子でありました。
それがガネーシャにとって仇となるのです。
ある日、母親の言いつけで、浴室の見張りをしている時に、ちょうどシヴァが家に帰ってきました。
しかしガネーシャは、父親と会ったことがなかったのです。
入室を拒むガネーシャと押し問答のシヴァ。
ガネーシャは力も相当強かったので、本気にならざるを得ないシヴァは、ガネーシャの首をはねてしまいます。
この事実を知り激怒したパールヴァティーは、夫を責め続けます。
困ったシヴァは、旅の最初に出会った象の首をガネーシャの頭と取り換え復活させたのです。
そこからガネーシャの頭は、象の頭の神さまになるのでした。
この逸話からガネーシャが象の頭である意味は、献身や忍耐などから知恵や工夫を捻りだし、人々を正しい道へ導くことができる象徴となるのです。
・ガネーシャの乗り物はネズミ!意外な理由とは?
神話によると、ネズミは暗闇を象徴しているとされています。
この暗闇を乗りこなす、暗闇のような世界から真理を発見できるといった意味合いでネズミを乗りこなしているのです。
またネズミは、嗅覚の鋭い動物です。
この嗅覚で欲望や無知を嗅ぎ分け、幸せの方向に進んでいってくれるのだそうです。
ちなみにガネーシャが乗ってるネズミの名前は「ムシカ」だそうです。
ガネーシャは、特に子年の方にご利益があるとされています。
子年の人は、お家にガネーシャを祀ってみては、いかがでしょうか。
暗闇を照らす幸せの方向にご利益があるかも知れませんね。
ガネーシャの化身と言われる上杉謙信とは?
上杉謙信は戦国時代でも有名な武将で、誰もが一回ぐらいは名前を聞いたことのある武将でしょう。
この謙信、自分のことを神と疑ってやまないぐらい無敵の強さを誇る武将なのです。
ついたあだ名は「軍神」。
負けたのは、たったの2敗。勝率97%の強さを誇る猛者中の猛者です。
あの織田信長も謙信の強さを恐れ、無闇に手を出さなかったぐらいです。
また性格は、「敵に塩を送る」という逸話があるほど、義理人情に厚く、理屈が通らないと戦わない男なのです。
無類の酒好きでもあり、戦時中は馬上杯という馬でもお酒を飲める杯を持参して、飲みながら戦うほどの酒豪家としても知られています。
そして、上杉謙信は、熱心な信仰心があまり、女人を嫌って「生涯不犯」であったとされています。
一生、女性と交わらなかったことから、謙信女性説なども実しやにささやかれています。
・「軍神」上杉謙信
軍神上杉謙信は、感受性の高い男でした。
一度、世の中が嫌になって、隠居宣言をして引きこもったほどです。
幼少の頃より信仰心があつく、特に毘沙門天信仰があつく、自分は「毘沙門天の化身」と信じて疑わない。
毘沙門天の化身だから強いのかは、分かりませんが、謙信の戦場での強さは、天才的です。
あの有名な「川中島の戦い」で生涯のライバル・武田信玄とも熾烈な戦いをしています。
上杉謙信と関わらなかったら、武田信玄は天下を獲っていただろうとさえ言われているほどなのです。
天才的な戦略眼は、誰も真似できません。
誰も想像できない斜め上から発想を得て、突如攻めてくるのですから
データー重視、情報至上主義の信玄は、さぞ戦いづらかったことでしょう。
圧倒的な戦略眼は、源義経に似ている部分があり、もう少し軍事家・上杉謙信の評価は上がってしかるべきですが、野心がなかったゆえに天下とは無縁の戦国大名の寂しさではあります。
しかし「第四次川中島の戦い」や柴田勝家を赤子扱いでやり込めた「手取川の戦い」は、謙信の卓越した戦略眼が冴えに冴えわたり、圧巻と言うしかない戦い方でした。
・ガネーシャは毘沙門天だった?
上杉謙信が熱心に信仰したのは、毘沙門天です。
毘沙門天とは、仏教界での四天王の一角。
北方を守護する神さまで、夜叉(やしゃ)や羅刹(らせつ)などを率いている守護神だそうです。
日本では、古くから毘沙門天を祀った信仰は、武士の間で流行っており、楠木正成なども「毘沙門天の申し子」と自分で呼んでいるほどです。
厳しい顔つきで、崇高な雰囲気ですが、なぜか民間信仰である「七福神」の一員に選出されます。
この毘沙門天は
ガネーシャが中国に渡り、日本の毘沙門天になったと言われています。
まるで体型も顔つきも違いますが、この世の厄災を取り除き、現世の利益をもたらす部分は損なわれていませんね。
つまり毘沙門天の化身である上杉謙信は、ガネーシャの化身でもあるってことが言えます。
・「七福神」毘沙門天のご利益は?
毘沙門天は、守護神であることから派生して、健康を守る・災難を取り除くといったご利益がある神さまです。
その他にもご利益がある神さまで、実は七福神の中でもご利益のレパートリーがトップクラスの神さまなのです。
具体的には、金運や開運、商売繁盛、勝負の神さまとしても有名です。
毘沙門天は財福の神さまとして知られています。
ガネーシャも在福の神さまとして知られています。
毘沙門天とガネーシャも、この世を照らす知恵を授け、災いから守ってくださる有り難い神さまなのです。
知識と芸術の神さまガネーシャに学ぶ
インテリで知られるガネーシャですが、顔の部分にある牙が欠けているのが特徴的な神さまです。
ペン代わりに、牙と抜いて右手に持って勉強に励んでいるのです。
メモと取るスピードは、他の神さまよりも抜きん出て早かったそうです。
それほど、向上心や知識欲がすごかったのでしょう。
ガネーシャは、この世の全てに福を与える神さまですが、自身でも学習する意欲を持ちながら、努力に努力を重ねて、人間に福を与える凄い神さまなのです。
昔は超絶美男子で、親に首を取られて象の首に取り替えられた不幸な神さまですが、逆に剽軽なルックスと体型が民衆の心を掴んで離さない神さまです。
上杉謙信も近寄りがたい雰囲気を出している武将ですが、酒が好きすぎて戦場でも持参するといった人間臭いところもある人気の武将でもあります。
武田信玄も今際の際で、息子に困ったら謙信を頼るようにと遺言を残すほど、敵であっても義理人情を重んじるところは、ガネーシャと共通する部分かも知れません。
学問への探究心や義理人情を欠かさないといった部分は、見習わなければならない心掛けです。
それを毎日継続することで、もしかしたら、この世で福が舞い込むかも知れません。