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日本昔話とインド神話の交差点が桃太郎である
日本のほとんどの方が親しみのある桃太郎は、鎌倉時代に編纂された「吾妻鏡」に掲載されている昔話しです。
あらすじは、おばぁさんとおじぃさんが・・・から始まり、犬や雉を連れて鬼を退治するという英雄譚。
しかし桃太郎は有名な人物ですが、作者不詳で舞台の場所も分からないのです。
それもそのはず、桃太郎の驚くべき正体は、ヴィシュヌ神の生まれ変わりだからです。
インドから伝わったお話。
それが桃太郎伝説です。
なんと桃は、ガンジス川から流れついたのですね。
ヴィシュヌ神は、お釈迦様になり、桃太郎に生まれ変わったという説があるのです。
スーパーヒーロー桃太郎の数奇な運命をお伝えいたします。
ヴィシュヌ神はインドの最高神で現世利益の味方
日本では、インドの神様といえば、シヴァ神やガネーシャが有名ですが、ヴィシュヌ神は聞いたことがない方も多いのではないでしょうか。
このヴィシュヌ神ですが、ヒンドゥー教の中で最高神と呼ばれるほど、偉い神さまです。
あのシヴァ神も一目置くほどの実力者で、この世のあらゆる願いに、ご利益がある神さまなのです。
顔立ちは、とても凛々しくてイケメン!
コブラと鷲を近くに従えているという勇姿です。
現世利益のあらゆる利益を叶えるために、姿を変えて、我々の前に出現します。
困ったときは、ヴィシュヌ神が必ずやってきて、サッと問題を解決してくれるヒーローのような神さまなのです。
・ヴィシュヌ神で金運上昇!
インドの神さまは、中国を経由して日本に渡ってくださる方が多くいらっしゃいます。
例えば、ガネーシャは毘沙門天になったり、シヴァ神は大黒天になったりと形を変えて、現れたといった説もあります。
ヴィシュヌ神も毘紐天(びちゅうてん)となって、現れたと言われています。
ヴィシュヌ神は、現世利益でも特に金運にご利益がある神さまとして有名です。
タイ・バンコクでは、幸運を呼び込む神さまとして祀っている場所も多く、パワースポットとして多くの観光客が押し寄せる寺院もあるほどです。
ヴィシュヌ神(毘紐天)単体で祀っている日本の寺院は、残念ながらないのですが、携帯の待ち受け画面にしておくと、もしかしたら願いを叶えてくれるかも知れません。
・ヴィシュヌ神は、お釈迦さま?
ヴィシュヌ神は、宇宙の秩序を守るため、現世を幸せにするため、とにかく忙しい神さまです。
とても一人で対応できないので、10体の化身を作成して、この世を救済する手法にでます。
化身のことをアヴァターラと言いますが、よく知っている言葉であるアバターの語源です。
ヴィシュヌ神は、アバターのパイオニアなんですね。
その10体のアバターの中に、ブッタがいらっしゃいます。
日本では、お釈迦さまの方が認知度が高いブッタですが、ヴィシュヌ神の化身としてヒンドゥー教では伝えられています。
教義云々は、別にしてヴィシュヌ神は、人類の味方なのです。
そのヴィシュヌ神の化身として、登場するのがラーマ王子の伝説です。
・ヴィシュヌ神のラーマ伝説
古代インドの叙事詩である「ラーマーヤマ」の主人公であるラーマ王子の物語は、子宝に恵まれない王様夫婦が特別な果物を食し、ラーマが生まれるところから始まります。
そしてラーマが成長し、結婚するのですが妻であるシーターを、羅刹に誘拐されます。
シーターを奪還するべく、猿の王様や鳥の力を借りて、羅刹がいる島へ行き、羅刹に戦いを挑みます。
無事、羅刹を退治したラーマは、戦利品とシーターを連れて、祖国に帰ったというお話です。
ちなみに羅刹とは、日本で言うところの鬼に該当する言葉です。
桃太郎伝説と似たというか、ほぼ盗作に近いストーリーですね。
ラーマは、ヴィシュヌ神のアバターと言われているので
ラーマ 🟰 ヴィシュヌ神 🟰 お釈迦さま 🟰 桃太郎
という訳です。
桃太郎の異文化交流
桃太郎は、インドから来日したことが分かりましたが、なぜ出身地が岡山県になったのでしょうか。
また万人受けする桃太郎は、今も日本人に愛されている人気者で、英語学習にも役立っているといった点をお伝えいたします。
世代を超えたヒーローは、ヴィシュヌ神らしく現世で引っ張りだこの人気ものであるのが、分かっていただけるのでは、ないでしょうか。
・桃太郎伝説のルーツはこじつけから
桃太郎の生誕地は、岡山県とされています。
今でも岡山県の中心地である岡山駅には、桃太郎の銅像があります。
インドで誕生した桃太郎が、なぜ岡山県だったのでしょうか。
これは桃太郎が所持していた「きび団子」に由来します。
きび団子は、家臣になって貰う犬・猿・雉を勧誘する時に使用したアイテムです。
きび団子の効力は、凄かったのでしょう。
犬・猿・雉の家臣は、命がけで鬼退治をするのですから。
このパワーフードである「きび団子」と岡山県の昔の呼び方が「吉備」であったことから生誕地としたのです。
どうやら桃太郎の生誕地は、語呂合わせで岡山県になった模様です。
他にも吉備の国は、昔から鬼が住む国として有名であったことや、鬼を退治した、吉備津彦命(きびつひこのみこと)こそが、桃太郎のモデルとした説などもあります。
桃太郎は、なんとミステリアスな存在なのでしょう。
神さまだから、ミステリアスがとてもCoolですね。
・桃太郎とラーマ王の共通伝説
桃太郎伝説をまとめると以下の点にあります。
・桃から生まれた
・家来が犬・猿・雉である
・鬼の棲む島に戦いを挑む
・鬼の財宝を持ち帰る
一方、ラーマ伝説をまとめると以下の点にあります。
・特別な果物で生まれる
・猿・鳥に援助してもらう(弟が羅刹退治に参加する→犬のように忠実)
・羅刹は日本では、鬼と訳される
・羅刹の島に戦いを挑む
・羅刹の財宝を嫁と共に持ち帰る
桃太郎とラーマは、同一人物であることが、ほぼ確定ですね。
桃太郎は、人気者でしたので、その後の桃太郎などを描いた3部作も江戸時代では、流行したようです。
また違った視点での桃太郎を描いた作家もいました。
その作家は、芥川龍之介。
桃太郎の暗部を世間に晒した問題作として、話題になった作品です。
桃太郎は、アメコミヒーローのように、手を替え品を替え表現され、時代を超えて語られる永遠の名作となるのです。
・桃太郎は英語学習にも活かされている
桃太郎は、大半の方が内容を理解しており、英語の学習においても活用されています。
また、文章も比較的簡単な表現を使用しているため、初心者にも始めやすい英語商材となっております。
あらすじを理解していると英文でも、なんとなく理解できますので、効果的だそうです。
さらに音読、文法上での言い回しなどを何度も復習すると、自分の言葉になってきます。
このように桃太郎は、英語学習にも効果的な万能のヒーローとして、今でも生き続けているのです。
まとめ:桃太郎のルーツはインドである
桃太郎は、遠いインドを渡って、日本にきました。
桃太郎は、温厚なお爺さんとお婆さんに育てられ、悪さをする鬼を退治したヒーローです。
また桃太郎伝説は、その後の人生を描いた作品やダークサイトの作品が出るなど、桃太郎の人気の高さが伺えます。
桃太郎の英雄譚は、英語の教材などでも使用され、時代を超えて永遠に語り継がれるヒーローとなったのです。
この世のあらゆる厄災に、救いの手を差し伸べるヴィシュヌ神は、時にはラーマ王子、時には桃太郎、そして、お釈迦さまと変化して、時代を救ってきました。
今日もどこかで、ヴィシュヌ神は、この世の悪と戦っているのでしょうか。